住みよい世界にするために

民家のような伝統工法で造ればよいのだが、法的には在来工法を対象とした剛構
造で定められているので、簡便な強度算定方式が伝統工法には適用できないのが問題にな
っている。伝統工法を法的に認定できるようにする運動を「伝統木構造の会」などで学会
設立を目指し推進している。

しかし、今、民家のような家を造ろうとすると、太い梁材はあるにはあるが、極めてコ
スト高になるので、輸入材に頼らざるを得なくなる。現在は太い材以外は国産材で充分間
に合っているが、以前は殆ど輸入材でしか造れない時期があった。
太平洋戦争の末期、日本の山は丸坊主になっていた。

長く続いた戦時中は若い働き手達
が兵隊に取られ、山はきるばかりで造林ができなかったからだ。造林は育って伐期になっ
た木をまとめて伐り、抜根して日当たりを良くした山地に苗木を植え、何年もかけて育ち
の良い木を残す選伐をし、節を減らすための枝打ちをするなどして、山の斜面での重労働
を続けなければならない。柱が一本取れるまでの太さに育つまでに佃年から帥年かかる。
これが造林のサイクルである。戦時中はこれが途絶えた。

戦後になって空爆で焦土となった町に家が建ち始め、人口の都市集中で急激な住宅建設
ブームとなった時、日本には前記のように木が無かった。輸入材に頼る他ない。
、多雨地なので皆伐によって山が崩れ谷を埋め、平野部に洪水を商すな
どの自然破壊が頻発した。南洋材の主力はラワン材なので節は無いが強度に劣る。輸入先
はカナダやシベリアヘと広がった。

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